Broadcom 社による VMware 社の買収による変化 : VDI / SBC 導入の選択で Parallels RAS という選択肢を考える

2023 年 11 月に、Broadcom 社が VMware 社の買収を完了したというニュースが発表されました。

その後、IT テクノロジーを取り巻くコミュニティーで、このニュースに関するさまざまな情報が多くやりとりされています。今までに数多くの仮想環境の導入実績を持ち、多くのユーザーを抱える VMware 社の今後の製品戦略について、利用中のユーザーのみならず、この製品群を取り扱っていた VMware ビジネス パートナーは、あらたな情報の更新に関して現在、注目している状況です。

現在、VDI / SBC をベースにした仮想デスクトップ、仮想アプリケーションを利用中のユーザーの方々、また、これから導入提案をしようとされているビジネス パートナーの方々が、次にどのようなソリューションの選択肢があるのか、弊社にも相談される方が多くいらっしゃいます。

ご検討を進めている皆様の中には、そのままご利用を続ける方以外にも、Citrix 社や Microsoft Azure VDI などへの乗り換え(移行)を計画されている方も多いかと思います。ですが、安易に代替えのソリューションを選択するのではなく、ここであらためてユーザーであればご自身の、ご提案パートナーであれば提案に必要な要件を見直してはいかがでしょうか。

そして、高いセキュリティを維持できて、かつ安全なリモート操作を実現した仮想デスクトップ、仮想アプリケーションの利用について、その要件を達成するための製品別の比較、また当然ですが、導入のコストも含めて情報収集してみてはいかがでしょうか。

ここからは、私共コーレルからのご提案です。

私共は、リモートアクセス技術を利用した仮想デスクトップ、仮想アプリケーションソリューションである VMware Horizon の代替え可能な製品として、Parallels RAS® 製品の採用をご提案致します。その特徴について、本ブログで解説致しますので、是非お読みください。

合わせて、Parallels RAS 製品のすべての機能を制限無く利用できる無償トライアル製品のご提供を、以下のサイトで実施中です。是非ご入手頂き、各機能をご確認頂ければと思います。

VMware Horizon 製品の代替えを検討する際、今お使いの環境ではどの機能を活用しているか、また必要としているのかを、改めてご理解頂くことも重要です。

当然、代替えとする製品に同一機能が実装されているべきでしょう。さらに、既存の環境を移行する場合や、新規導入に際しての作業工数の程度、導入と運用の容易さなども考慮すべき点です。

合わせて、導入にかかる費用と、最新テクノロジーによる利便性の向上の有無も、重要な確認ポイントとなります。

このような状況を整理した上で、私共の Parallels RAS (Remote Application Server) 製品は、VMware Horizon に代わる代替手段を、VMware 製品を取り扱っているビジネス パートナー社、さらに現在ご利用中のユーザーの皆様へご提供できると信じています。

そこで、ここからは、Parallels RAS によって何を提供できるのか、ご説明致します。

Parallels RAS – セキュリティが高く、かつ柔軟な運用、利便性を追求できるアプリケーション、およびデスクトップの配信ソリューション

Parallels RAS は、さまざまな規模の組織のユーザーが、「どこからでも」、「どのようなデバイスからでも」、「セキュリティが高く、安全に」リモートアクセス先として用意された Windows 環境へ接続し、リモート操作で作業できる環境をご提供します。必要な機能をすべて網羅した上での、オールインワンによる仮想アプリケーションおよび仮想デスクトップ配信ソリューションです。

リモート接続先の Windows 環境は、オンプレミス仮想基盤 (マルチハイパーバイザー:Hyper-V、vSphere ESXi、 Nutanix) に構築するか、パブリッククラウド環境 (Azure、AWS) に用意するか、または仮想環境を使用しない物理マシン環境でも構成できます。

当然ながら、これらの基盤をハイブリッドに構成することも可能です。

Parallels RAS を使用すると、利用する顧客組織は変化するビジネスニーズに適応して、利用環境を容易に拡張することが可能です。

柔軟性を最大限に高める

ハイブリッド環境からクラウド環境まで、最適な場所にコア コンポーネントを展開します。ワークロードを調整して効率とパフォーマンスを向上させます。

ユーザー エクスペリエンスの向上

Parallels RAS は、あらゆるデバイスでのリモート コラボレーションと柔軟性を提供し、チームのワークフローを合理化します。

シンプルさを再定義

使いやすい単一コンソールのデジタルワークスペースです。誰にとっても簡単な管理と展開が可能です。

セキュリティの核心

Parallels RAS は、リモート操作の制御を実現するオリジナルのポリシー定義の他、リモート通信を TLS 暗号化 (v1.3) するゲートウェイにより、外部からの不正アクセス防止、データ漏えい防止を確実に実現できます。

コスト効率の高い TCO

単一コンソールを使用していることで、短期間での環境構築が可能な他、クローン テクノロジーを使用したユーザーの接続先の仮想マシンの展開も容易に実現できます。
アクセス入り口のポータル サーバーの負荷分散アプライアンスの無償提供、ゲートウェイ サーバー機能 (リモート操作暗号化) も無償提供します。
競合製品と比較しても、導入コストを抑制しつつ、満足できる利便性とセキュリティ対策を実現できます。

Parallels RAS と VMware Horizon の比較ポイントについて

VMware Horizon の顧客の中には、新しいソリューションがニーズに適合しているかどうかを確認し、ビジネスの継続性への影響を軽減したいと考えていらっしゃると思います。これを行う最善の方法は、ソリューションを試してご自身でテストしてみることです。まずその前に、Parallels RAS と VMware Horizon のポイントを比較してみましょう。

柔軟性― ハイブリッド設計

多くの企業、団体組織では、変化する市場の動向や顧客の要求、技術の進歩に適用する柔軟性を持つ仮想アプリケーション、仮想デスクトップを使用することは、組織自体の持続的な成長や、競争力を保つことに極めて重要です。

拡張性の無いシステムツールの利用は、イノベーションや即応を要求される外的要因への対応が妨げられる可能性があります。

VMware Horizon のライセンス オプションは、複雑で複数のエディションで構成されます。

オンプレミス仮想環境の仮想デスクトップ利用にのみに限定されたエディション ライセンスと、RDS サーバーのみを利用した仮想アプリケーション利用時は、それとは別のエディションが必要となります。

これは、サブスクリプション契約を利用途中で、この配信方法を変更する必要がある組織や、リソースの配信場所を柔軟に選択したい組織にとって、ハードルとなる可能性があります。

また、VMware ユニバーサル ライセンスは、オンプレミス環境とクラウド環境の間を、柔軟に仮想マシンの稼働を移動できる柔軟性や拡張性を提供しますが、この拡張機能は、前述のベースのライセンス エディションと比較して、価格が高くなる課題があります。

一方、Parallels RAS は、稼働環境の選択に柔軟性があります、単一のライセンス エディションでのご提供ですので、Azure Virtual Desktops や AWS などのクラウド テクノロジーを含むオンプレミス、そしてハイブリッド利用環境をサポートします。さらに、単一の管理コンソールにて、すべてのユースケースをカバーし、複数のライセンス種類やエディションを必要としません。

このアプローチにより、ライセンス購入、拡張のプロセスが簡素化され、管理しやすくなります。Parallels RAS は、同時接続ライセンスという体系であり、組織の拡張があったとしてもシステム運用場所を限定することなく、ニーズに応じた拡張ができます。

シンプル化され、強化されたユーザー エクスペリエンス

Parallels RAS は、物理デバイスとリモート先のマシン環境を、RDP 通信で接続します。ですが、OS の標準機能に対してシステム管理担当者視点、およびリモートアクセスを利用するユーザーの両者のユーザー エクスペリエンスを、さまざまな方法で強化します。

Parallels RAS は、オリジナルなポリシー定義により、ユーザーや接続デバイスの判別だけでなく、接続元のネットワーク情報 (IP アドレス) や、ゲートウェイ経由のアクセス有無、接続元デバイス識別 (マシン名、MAC アドレス) などにより複数の条件を組み合わせて、セキュリティ レベルの自動判別によるポリシー設定変更を行うことができます。同様に、ユーザーのリモート操作をネットワーク アクセス条件によって判別し、最適なエクスペリエンスを提供するため、設定を自動変更することが可能です。

また、リモートアクセス ユーザーにとって、ログオン認証後にリモート画面描画が完了し、操作開始までの時間を短縮することは、満足度を上げることにもなります。Parallels RAS には、リモート セッションの事前起動機能を実装しており、接続元端末にログオンすると同時にバックエンドで接続処理を実行させ、結果として素早く、仮想アプリケーションやリモートデスクトップの操作を開始できることを実現できます。

なお、VMware Horizon では、仮想アプリケーションの設定でこの機能を利用できますが、リモートデスクトップではこの事前起動機能を利用できません。

その他、VMware Horizon を運用している IT 管理者にとっては、利用ユーザーの登録設定と管理作業、運用状態を確認するためのダッシュボードの確認、運用状況の健全性やパフォーマンス分析の監視などのタスクを実行する場合、管理者用の Web コンソールやヘルプデスク ツールを切り替える必要があり、煩雑な操作の中、システム管理作業を遂行しなければなりません。

一方、Parallels RAS は、すべての機能を単一の使いやすい管理者向けコンソールに集中しており、IT 管理者は容易な操作で運用環境の監視や分析が実行できます。

これにより、他の重要な業務に多くの時間を割くことを可能するなどのメリットを提供できます。

Parallels RAS で確実性と安心感をご実感ください

このブログを読まれた方は、Parallels RASが、VMware Horizon 環境の移行の代替手段として、十分に検討の範囲であることをご理解されたかと思います。

Parallels RAS は、導入のコストを抑制しつつ、さらにシステム運用管理にかかる時間と労力も節約し、シンプルな運用で変化の激しいビジネス ニーズに対応できる VDI / SBC ソリューションを提供できるツールであることを認識頂けたかと思います。

VMware Horizon から、Parallels RAS への切り替えをさらにご検討される場合は、弊社営業部ご相談窓口 (ras-jp@parallels.com) あるいは Parallels 製品お取り扱い販売パートナー社へ是非、ご相談ください。または、すべての機能が 30 日間 50 ユーザーまでご利用可能な無償トライアルをまずはお試しください。直接ご体験、ご判断頂くことで、Parallels RAS のメリットをご理解頂けるかと思います。

リソース

リモートアクセスをオールインワンで実現

30 日間無料トライアル実施中