Parallels RAS と Azure Virtual Desktop の組み合わせで、より優れたユーザー エクスペリエンスを提供

Parallels RAS® は、 Microsoft Azure Virtual Desktop の実装と管理に対して、作業の簡素化および強化を実現し、ユーザー エクスペリエンスについても向上させる追加機能をもたらします。

Parallels RAS 19.3 更新プログラムの一部として、新しい Azure Virtual Desktop 関連の機能について説明します。

手間のかからないハイブリッドクラウド導入の実現

オンプレミスまたは他のパブリッククラウドと Azure Virtual Desktop (AVD) を同じコンソールから簡単に組み合わせることができます。追加のライセンス コストは必要ありません。

最大 79% の Azure 仮想デスクトップコストの削減

Azure のコンピューティング コストとストレージ コストを削減、Parallels RAS を使用しない場合のコストと比較し、約 54% ~ 79% 削減されます。

迅速な実装と簡単な管理操作

メンテナンスとトラブル シューティングのタスクにかかる時間を 50% から 70% まで削減します。

エンドユーザー エクスペリエンスの向上

ネイティブの Azure Virtual Desktop 機能を使用するか、または Parallels RAS の優れたユーザー エクスペリエンスを使用するかを選択します。 Parallels RAS が提供するユーザー エクスペリエンスは、シングル サインオン、ユニバーサル プリント、セッション事前起動 (利用開始時間の短縮)、リダイレクトされるローカルファイル情報取得の高速化などの機能を追加します。

Parallels RAS を使用すると、単一の管理コンソール内から直接 Azure Virtual Desktop を展開、管理、保守できるため、スムーズな管理者エクスペリエンスが実現します。

加えて Parallels RAS は、自動スケーリング、イメージの最適化などの機能により、Azure の消費コストを大幅に削減する機能を提供します。

さらに、Parallels RAS は手間のかからないハイブリッド展開を提供します。その結果、Azure Virtual Desktop、オンプレミス、その他のパブリッククラウドでさまざまなワークロードを実行できます。すべて同じコンソールから、同じ Parallels RAS ユーザー ライセンス内から実行します。

最後に、Parallels RAS は、ネイティブの Azure Virtual Desktop が提供する機能に加えて、追加の機能を提供することで、ユーザー エクスペリエンスを向上させます。

Azure Virtual Desktop の統合 (https://kb.parallels.com/jp/125069) とともにリリースされた Parallels RAS の新機能を是非、ご確認ください。

Azure Virtual Desktop (AVD) のユーザー エクスペリエンスを強化

Parallels RASバージョン 19.3 以降、Azure Virtual Desktop 統合を使用する場合、RDSH、VDI、および Azure Virtual Desktop 機能がサポートされます。追加の構成は必要なく、Parallels RAS クライアント (https://kb.parallels.com/125202) が最新の AVD クライアント バージョンを透過的に利用できるようになります。

高速化されたファイル リダイレクト

ユーザーが公開デスクトップや公開アプリケーション内から、接続デバイスのローカルデータにアクセスできるようにすることは、ごく一般的なシナリオであり、クリップボード リダイレクトとドライブ リダイレクトを使用して実現できます。

Azure Virtual Desktop (AVD) とリモートデスクトップ プロトコル (RDP) は、クリップボードのリダイレクトをネイティブでサポートしています。

Parallels RAS は、クリップボード機能によるコピー & ペーストを両方向の操作以外に、一方向 (クライアントからサーバーのみ、またはサーバーからクライアントのみ) も許可することで、標準 RDP プロトコルの機能を強化し、ユーザーのグループごとに異なるポリシーを簡単に構成できます。

もう 1 つのオプションである接続元端末のローカルドライブのリダイレクト機能も一般的に使用されており、Azure Virtual Desktop でネイティブにサポートされています。

ただし、ネイティブの RDP 通信プロトコルは、ドライブ リダイレクトを使用する場合のファイルとフォルダーの列挙にはあまり効率よく動作しません。これにより、多くの場合、ファイルやフォルダの列挙が遅いため、ユーザー エクスペリエンスに影響がでます。特に、多数のファイルが含まれるフォルダーを列挙しようとする場合に顕著です。

Parallels RAS は、ドライブ リダイレクトのスムーズなユーザー エクスペリエンスを提供し、ドライブ リダイレクト キャッシュ機能を使用してファイルとフォルダーの列挙の遅さを修正します。

この機能は、(標準の RDP と比較して) 送受信される通信を最適化し、さらに Azure 仮想デスクトップ セッションホスト上のフォルダー構造のキャッシュを追加します。

この最適化は、Windows 版 および macOS 版両方の Parallels Client に適用されます。これは、公開デスクトップと公開アプリケーション、単一セッションとマルチセッションに適用されます。

ドライブ リダイレクト キャッシュがある場合とない場合の両方で、エンドユーザーがローカルファイルやフォルダーへのアクセスにどのような違いを感じるか、こちらのビデオでご覧ください。

URL リダイレクション機能

特定の URL をユーザーのリモートセッションの外部にリダイレクトして、接続元端末であるローカルクライアントで処理したい場合がいくつかあります。例えば、一般的な使用例としては、Microsoft Teams、Zoom などの統合されたコミュニケーション ツールを使用する場合、リモート環境でのビデオ描画やオーディオ再生よりも、接続元のローカルリソースの使用によるビデオ描画、オーディオ再生の方が、ユーザー エクスペリエンスが向上します。このように、特定のアプリケーション要件のためのサーバーからクライアントのアプリケーション機能の一部の実行環境のリダイレクトが挙げられます。

これは、Zoom 用の VDI プラグインや Parallels RAS もサポートしている Azure Virtual Desktop 用の AV リダイレクトなどのテクノロジーよりも利便性が優れています。

URL リダイレクト機能は、すべての Parallels クライアントに適用され、公開デスクトップおよび公開アプリケーションのシングル セッションおよびマルチセッションに適用されます。

こちらのビデオでご確認ください:

ローカルアプリの起動

Parallels RAS には、ローカルにインストールされたアプリケーションをリモート セッション内から起動する機能が含まれています。これは、Parallels Client for Windows と公開デスクトップの両方、および公開アプリケーションのシングル セッションとマルチセッションに適用されます。

以下の例では、Windows 用 Parallels Client を使用して、リモートで実行されている 4 つの公開アプリケーションを起動する方法を示します。同じ画像では、5 番目のアプリケーションである Notepad が Parallels Client から起動され、ローカルの Notepad アプリケーションが表示されます。タスクバーのオーバーレイ アイコンの違いにご注目ください。

ローカルで利用可能なアプリケーションを起動すると、情報を画面に表示したり、バックグラウンドで実行したりできます。

この機能は、Windows 版 および macOS 版両方の Parallels Client に適用されます。これは、単一セッションおよびマルチセッションの公開デスクトップ、および公開アプリケーションにも適用されます

こちらのビデオでご確認ください:

ユニバーサル プリント

Azure Virtual Desktop (AVD) は、簡易印刷に基づくプリンター リダイレクトをサポートしていますが、さらに要求される特定の高度な印刷シナリオをサポートするには、サードパーティのソリューションを導入する必要があります。

Parallels RAS Universal Printing は、仮想化されたリモート環境での印刷エクスペリエンスを向上させるように設計されています。

例えば、Parallels RAS には、リモートセッションへのプリンターのリダイレクトを有効にする機能があります。 これにより、ユーザーはローカルで利用可能なプリンターのすべて (またはサブセット) にアクセスできるようになります。

Parallels RAS は、すぐに使える高度な印刷機能を提供し、エンドユーザーと管理者の両方に優れたエクスペリエンスを提供します。

機能には、圧縮、多機能サポート、パフォーマンスの向上、最適化されたユーザー エクスペリエンスが含まれます。 以下の表は、Parallels RAS がすぐに提供する主な印刷機能の概要を示しています。

特徴と機能Parallels RAS Universal PrintingMicrosoft RDS / AVD
ネイティブ機能
ローカルプリンターのリダイレクトはいはい
特定のグループまたはユーザーに対して特定のプリンターのリダイレクトを許可するはい制限付き (リダイレクトする特定のプリンターを選択するオプションはありません)
ローカルの変更時にデフォルトのプリンターを動的に更新するはいいいえ
再ログオンが必要
ローカルの変更に基づいてリダイレクトされたプリンターを動的に更新 (追加、削除、更新)はいいいえ
再ログオンが必要
リダイレクトされたプリンターの命名規則を制御するはいいいえ
セッションの再接続時にリダイレクトされた 10 台のプリンターを再作成するのにかかる平均時間1 秒未満10 秒程度以上
幅広いクライアント OS のサポート (Windows、MacOS、Linux、Android、iOS、Web クライアント)はいいいえ
一部の OS に限定
デフォルト以外のフォントを印刷ジョブに添付し、フォントをキャッシュして印刷を高速化し、フォントをセッション ホスト サーバーに自動的に配布するはいいいえ
リダイレクトされたプリンターの準備ができた後にのみ、公開アプリケーションを起動するオプションを持つはいいいえ
クライアントプリンターは、サーバー上で最初のページの準備ができた直後に印刷を開始する (EMF を使用)はいいいえ
クライアントでのベクター描画を回避し、特定のデバイス向けに印刷を最適化するために、印刷ジョブを画像として送信するように構成できるようにするはいいいえ

こちらのビデオでご確認ください:

Azure Virtual Desktop のフレンドリ名

Parallels RAS の管理とメンテナンスは、Parallels RAS 管理コンソールの使用に加えて、Parallels RAS での Azure Virtual Desktop 統合の管理を含めて自動化できます。 PowerShell と REST API の両方を使用できます。

PowerShell と REST API を使用した自動化

Parallels RAS の管理とメンテナンスは、Parallels RAS 管理コンソールの使用に加えて、Parallels RAS での Azure Virtual Desktop 統合の管理を含めて自動化できます。PowerShell と REST API の両方を使用できます。

Parallels RAS を加えて Azure Virtual Desktop 環境で、より優れたユーザー エクスペリエンスを提供

要約すると、Parallels RAS への Azure Virtual Desktop の統合は、柔軟性、拡張性、管理の容易さの向上など、企業に大きなメリットをもたらします。

Microsoft Azure のパワーと Parallels RAS のシンプルさと使いやすさを組み合わせることで、組織はアプリケーションとデスクトップの配信を合理化し、全体的な生産性を向上させることができます。

Parallels RAS バージョン 19.3 以降、組織は Azure Virtual Desktop の最新バージョンを透過的に利用しながら、このブログ投稿で説明されている機能強化を利用できるようになっています。

Parallels RAS が 組織の IT 管理をどのように容易にすることができるか詳しくお知りになりたい場合は、 弊社営業部ご相談窓口 (ras-jp@parallels.com) あるいは Parallels 製品販売パートナー各社へ是非、ご相談ください。または、無償トライアルにお申込み頂き、是非ご体感ください。

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