仮想アプリケーションや仮想デスクトップを提供している多くの企業が、価格面から、ユーザー単位もしくはデバイス単位のライセンスで対応しています。
それらの企業が同時利用形態を提供する場合、一般的にはそれらより高額なライセンス設定になります。例えばCitrixの場合、いくつかのif/thenシナリオに基づいて、仮想化製品のライセンスオプションを提供していますが、そのうちの1つだけ、オンプレミスのデプロイメントに対する高価な同時利用ライセンスで提供されています。 さて、企業のIT組織にとって最適なオプションとは何でしょうか?
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本記事では、まずユーザー単位のライセンスとデバイス単位のライセンスを明確に理解し、それらと同時利用ライセンスとの比較について説明します。さらに、コストおよび管理の観点から最適なライセンス購入の方法も確認します。
ユーザー単位、デバイス単位でのライセンス提供
このタイプのライセンスは、各ユーザーまたはデバイスにライセンスを割り当てる必要があります。シンプルに見えますが、実はそうでもありません。
例えば、ユーザー単位のライセンスでは、1,000人のユーザーがいれば1,000ライセンスが必要になります。しかし、そのうちの15%のユーザーが有給休暇や会社の休日、出張、顧客との打ち合わせなどで外出し、毎日ログインしていないとしたらどうでしょう。つまり、150ライセンスが未使用のままライセンス費用が支払われていることになります。
1ユーザーあたり:150×[ライセンス費用]=未使用ライセンスによる無駄な費用
さらにもう一歩進めてみましょう。IT管理者は、通常、ユーザーへのライセンスの割り当てと解除を担当します。通常、ライセンスの割り当て作業は新しいユーザーの利用開始に応じて実施されますが、解除作業の方は遅れたり、適切に実施されなかったりする場合がよくあります。1,000人のユーザー環境の場合に話を戻すと、例えば25人のユーザーが退職したり、またはこれらのリソースを必要としない職種に異動したりして、仮想化アプリケーションやデスクトップにアクセスしなくなった場合の対応が遅くなると、さらに25のライセンスが無駄に消費されることになります。
1ユーザーあたり:25 x [ライセンス費用] = 未使用のライセンスにかかる費用の増加
同時利用によるライセンス提供
Parallels RASのライセンスはシンプルです。ユーザーがログインすると、ライセンスが消費されます。ユーザーがログアウトすると、ライセンスは解放されます。
パラレルスのお客様は、同時利用の形態によるコスト削減と、管理のオーバーヘッドがないことを評価しています。
同時利用の形態のもう一つの利点は、ユーザーがログオンとログオフを繰り返すため、一部のライセンスが一日中再利用されることです。グローバル企業では、タイムゾーンに基づいて利用ライセンスを最適化できる可能性があります。たとえば、東欧のユーザーが一日を終えようとしているとき、米国西部のユーザーはちょうどログインし始めているころです。
1,000人のユーザー環境の場合に話を戻します。リソースが必要なのが1日のうちの少しの時間であったり、ユーザーのタイムゾーンが重複せずに分散しているため、仮想化されたリソースに一度にアクセスするユーザーは200人程度と仮定します。
同時利用:200×[再利用ライセンス]=コスト削減
さらに、同時利用ライセンスは、ユーザーごとにライセンスを割り当てたり、解除したりするIT部門の負担をなくします。もちろん、このソフト面のコスト削減は、各企業内で異なります。その代わり、既存の利用状況に基づいて十分な同時利用ライセンスを確保し、企業の成長に合わせて同時利用ライセンス数を追加していけばよいのです。
シンプルなParallels RAS
同時利用ライセンスは、Parallels RASがシンプルであることを証明する1つの側面に過ぎません。
Parallels RASは、複雑さを軽減することに重点を置いています。Parallels RASをインストールして、管理インターフェースを見れば、複雑さよりもシンプルさの方が優れていることがすぐに分かります。
また、Parallels RASのライセンスには、24時間365日のテクニカルサポートが含まれているので、余計な追加コストはかからず、さらなる節約につながります。
リモートアクセスをオールインワンで実現